CM Health Insurance Fund Goes Omnichannel with OutSystems
Learn how CM—Belgium's largest health insurance fund—delivered its “My CM” mobile app and web portal for 4.5M customers in nine months with OutSystems.
アイスランドの大手保険会社であるVISの基本理念は、「予防は治療に勝る」です。特に若い世代のドライバーに安全運転を奨励したいと考えていたところ、デジタルイノベーションチームから「ドライバーの行動だけをベースに保険料を設定してはどうか」というすばらしい提案がありました。
Deloitteの協力のもと、VÍSはOutSystemsでの開発をわずか4か月で完了し、年齢、住所、靴のサイズ、車種に関係なく、安全運転を心掛けるドライバーが報われる世界初の保険を発売しました。
「当社のDigital VÍSチームを心から誇りに思います。新しい発想で新境地を開く画期的なイノベーションを実現できたのも、このチームがあってこそです。DeloitteとOutSystemsによってもたらされた俊敏性のおかげで、当社のイノベーション方針にふさわしい果敢な取り組みができています」
課題
アイスランドの大手保険会社であるVÍSは、2018年以来、DeloitteとOutSystemsの支援を受けてデジタルイノベーションを推進してきました。その道のりは、あらゆる保険会社が重要視する、リスクの高いデジタル請求分野から始まりました。
OutSystemsを活用したカスタマーポータルを用意し、バックオフィスを自動化したことで、同社は請求プロセスの大幅な効率化に成功しました。VÍSのデジタル担当取締役であるGuðný Herbertsdóttir氏は、こうしたプロジェクトはカスタマーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、文化的にも大きなメリットをもたらすものだと説明します。
「『Digital VÍS』というイノベーションプロジェクト向けの手法を導入したところ、スタッフは夢中になっています。革新的なデジタル商品のリリースによってメリットが得られるだけでなく、従業員がお客様中心という意識を高めて通常業務に戻っていることに気づきました」
2020年初頭にデジタル請求プロジェクトを完了したVÍSが次なるデジタルイノベーションの優先課題としたのが、テレマティクス自動車保険商品でした。実現すれば、アイスランドにおける若年ドライバーの保険市場に大変革を起こせます。
「予防は治療に勝る」という信念のもと、同社は安全運転を奨励する自動車保険商品を開発するというビジョンを描いていました。テレマティクスとゲーミフィケーションを組み合わせれば、安全運転による保険料の値引き幅が大きい若年ドライバーを引き付けられるはずです。
このプロジェクトを後押ししたのがコロナ禍でした。「車を運転する機会が急激に減りました」Herbertsdóttir氏は説明します。「保険料の一部払い戻しを申し出る保険会社もありましたが、こうした混乱がいつまで続くかわからない状況では場当たり的に感じました」
VÍSは変化の激しい市場への最適解を出しました。ドライバーの行動だけを判断材料として自動車保険の料金設定をしようと考えたのです。この利用ベースの保険モデルでは、慎重な運転で走行距離の短いドライバーのほうが、乱暴な運転で走行距離の長いドライバーより保険料が安くなります。VÍSが何より望んでいたのは、保険料計算から業界標準の年齢別リスク表を排除し、慎重な若年ドライバーにとって不公平感のない保険料設定にすることでした。実現すれば、保険業界初の取り組みとなるはずです。
この新商品をできるだけ早くリリースするためにVÍSが頼りにしたのが、DeloitteとOutSystemsでした。
VÍSがOutSystemsを選択した理由:
ソリューション
これまでの共同プロジェクトには、オンサイトのコンサルタントとOutSystemsのCoEを担当するDeloitteのコンサルタントが参加していました。しかし、コロナ禍に伴う移動制限のため、このプロジェクトはリモートで実施せざるを得ませんでした。
「パンデミックが大きな足かせになるだろうと考えていましたが、実際にはそうでもありませんでした」OutSystemsのCoE担当チームのリーダーであるRicardo Martins氏は言います。「様々なステークホルダーと遠隔でコラボレーションすることにはなりましたが、1つのチームとして成果を上げることができました。作業は1週間のスプリントで行いました。VÍSはプロジェクトチームが迅速に意思決定を行えるよう、十分な権限を与えてくれました」
このプロジェクトには、VÍSのプロジェクトチームに加えて、スマートフォンテレマティクスのパートナーであるCambridge Mobile Telematics(CMT)、アイスランドのクリエイティブなUI/UXデザイン会社、ゲーミフィケーションのエキスパートなど、幅広いステークホルダーが参加しました。
CMTのテクノロジーと連携するには、OutSystemsをCMTのSDKに接続するためのCordovaプラグインを開発する必要がありました。「これは、一般的なOutSystemsプロジェクトよりも複雑でした」とMartins氏は説明します。「しかし、プラグインの開発さえ終われば、あとはOutSystemsのプロジェクトに組み込むだけで、標準的なビジュアル開発アプローチを利用してモバイルアプリを多様なテレマティクス機能と連携させ、目的のエクスペリエンスを簡単に開発することができました」
これにより、開発者の作業が迅速になっただけでなく、OutSystemsのビジュアルコードと合わせてカスタムコードを管理できるようになり、ライフサイクル管理やワンクリックでのデプロイもシームレスに行えるようになりました。
「CMTもステークホルダーも、開発のスピードに驚いていました。6月下旬にプロジェクトを開始し、10月末にはAndroidとiOS両方のMVPができあがっていたのです。開発期間はサービス設計とすべてのカスタム開発を含めて4か月でした。CMTによると、このレベルのテレマティクスプロジェクトの場合、通常は2~3倍の期間がかかるそうです」
Google Maps、アナリティクス、プッシュ通知といったOutSystems Forgeのビルド済みのコンポーネントを複数組み込んだことも、開発期間のさらなる短縮につながりました。また、強力な連携機能により、TIA Insuranceの基幹システム、CMT、GoPro、Prismicなど、必要なあらゆるシステムに簡単に接続することもできました。
このプロジェクトには、Deloitte PortugalとIcelandから、非常勤も含め最大12人のコンサルタントが参加しました。具体的には、OutSystemsのバックエンド開発者とフロントエンド開発者、Cordova開発者、TIA Insuranceの基幹システムのスペシャリスト、テレマティクスのスペシャリスト、テクニカルプロジェクトマネージャー、アーキテクト、スクラムマスターなどです。
VÍSのプロジェクトチームとしては、プロダクトオーナー、プロジェクトマネージャー、ビジネス分野のエキスパート、OutSystems開発者2名、TIA Insuranceのプラットフォームのスペシャリスト、そしてインフラ、法務、コンプライアンス、テストの各エキスパートが参加しました。
テストは広範囲を対象とし、反復的に行われました。「Facebookのページを使用して、当社のお客様ベースからテスターを募集しました」とHerbertsdóttir氏は説明します。「大学生のインターンがコミュニティマネージャーとなり、Messengerとアンケート投票を利用して質の高いフィードバックを毎日提供してくれました」
「MVPをお客様候補の手に届けることを重要視していました」Ricardo氏は続けます。「設計のイテレーションには、ドライバーからの実際のテレマティクスデータと、継続的なフィードバックの両方が必要でした。ソーシャルメディアを積極的に活用しているお客様に初期のMVPを公開したのは、VÍSの英断だったと感じます。10月から12月末まで、順調にイテレーションを進めました。VÍSならではの優れたUXを備えた完成品を、誰もが心から誇りに思っています」
OutSystemsの開発期間は4か月で、7月と8月の大部分をSDKの連携に費やしました。「開発のスピードは驚異的なものでした」とHerbertsdóttir氏は言います。「リモートで作業し、パンデミックに対処しながら、スタッフの夏季休暇にまで対応していたことを考えるとなおさらです」
「このアプリには、快適なオンボーディングエクスペリエンスが実装されています。ユーザーエクスペリエンスもあらゆる面で完璧に仕上げました。テストコミュニティのフィードバックに基づいてUXのイテレーションを迅速に実施し、手軽に微調整を加えられたのも、OutSystemsの高速開発があったからです」
2021年3月にリリースされたÖkuvísir(アイスランド語で「ドライブインジケータ」)は、アイスランドのアプリストアでたちまちダウンロード数1位になりました。「開発は12月末に終了していました」Herbertsdóttir氏は説明します。「しかし、技術面と商業面の両方で製品をあらかじめGDPR対応にしておくことが重要であったため、法務やコンプライアンスのレビューに思ったより時間がかかりました。この間に、スタッフや友人、家族が参加したテストフェーズを延長しました」
新規の見込み客は、2週間にわたってアプリを気楽に試すことができます。この期間中、ビルトインのゲーミフィケーションが安全な運転を促すことで、保険料が安くなっていきます。
Ökuvísirは走行状況を毎回レビューして、インタラクティブなルートマップに留意事項を表示します。アプリでは、以下の5つの要素が5つの星で評価されます。
「運転評価と運転量(走行距離)によって、毎月の保険料が決まります。保険料は月によって変わることもあります。年齢、住所、車種、靴のサイズは関係ありません。重要なのは運転スタイルと運転量だけです。保険に加入するかどうかは、Ökuvísirを最大14日間試用してから決めることができます」
個人データの処理を最小限に抑え、GDPR準拠を徹底するために、ユーザーがサインアップしない限り、アプリは2週間後に運転行動の記録を停止します。
「保険料は月極なので、影響をすぐに実感することができます。ある月の保険料が高くても、ドライバー評価を上げれば翌月の保険料を安くすることができます。まさにお客様が主導権を握っているのです」
「このアプリには快適なオンボーディングエクスペリエンスが実装されています」とHerbertsdóttir氏は言います。「ユーザーエクスペリエンスもあらゆる面で完璧に仕上げました。テストコミュニティのフィードバックに基づいてUXのイテレーションを迅速に実施し、手軽に微調整を加えられたのも、OutSystemsの高速開発があったからです」
サインアップすると、顧客には車内設置用の小さなセンサーブロックが届きます。これをドライバーのスマートフォンに接続します。すると、加速度、方向、速度の測定品質が向上し、走行状況の評価の精度がさらに上がります。
「当社のDigital VÍSチームを心から誇りに思います」とHerbertsdóttir氏は言います。「既存の製品やプロセスの改善にとどまらず、新しい発想で新境地を開く画期的なイノベーションを実現できたのも、このチームがあってこそです。これはいつでも大変なことです。パンデミックによってリモートワークを余儀なくされた時期は、特にそうでした。DeloitteとOutSystemsによってもたらされた俊敏性のおかげで、当社のイノベーション方針にふさわしい果敢な取り組みができています」
Ökuvísirの進化と改良は、今も続いています。OutSystemsの持ち味であるアプリケーションライフサイクル管理機能が、このプロセスを支えています。
Digital VÍSチームは、すでに次の画期的なイノベーションプロジェクトに着手しています。再びDeloitteとOutSystemsの協力を得て、今度は生命/医療保険市場を見直していく予定です。