Engie - Energie Nomination Balancing Tool

エネルギー事業者のENGIEは、複雑なビジネスプロセスを自動化して数十万ユーロを節約

グローバルなエネルギー事業者であるENGIEは、OutSystemsプラットフォームを使用して、わずか28週間で「HARPON(HARmonized POwer Nomination)」と呼ばれるノミネーション・バランシングソリューションを構築しました。以前は手動で行っていた複雑なプロセスを自動化することにより、インバランスとペナルティを80%削減し、数十万ユーロを節約することができました。 このソリューションにより、同社は将来的な成長とイノベーションに注力できるようになりました。

 

エネルギー事業者のENGIEは、複雑なビジネスプロセスを自動化して数十万ユーロを節約

ノミネーション・バランシングプログラムの改善、複雑さへの対処、バックエンドシステムとの連携

課題 - 電力、天然ガス、エネルギーサービスを専門に扱うグローバルなエネルギー事業者であるENGIEは、ガス供給量の管理、運用上のインバランスの最小化、ペナルティ関連コストの回避にノミネーション・バランシングプログラムを利用しています。このプログラムはエネルギー使用量を慎重に測定することで、個人と企業のコストを削減します。このプロセスを実装することはミッションクリティカルでしたが、グローバル企業である同社にとって、実装は徐々に複雑さを増していました。

ENGIEは70か国で事業を展開していますが、ノミネーションプロセスに関する独自の要件や規制は国ごとに異なります。場合によっては同じ市場でも複数の異なる法人として事業を行うこともあります。このような差異があるため、各事業者はMicrosoftのExcelを使用し、地域ごとに異なる方法でノミネーションプロセスを実行していました。数千行に及ぶXMLコードを手動で記述していたビジネスユーザーは、エネルギー生産・供給ビジネスに集中できずにいました。こうした手作業でのコーディングには時間がかかり、運用・保守にかかるコストも高く、動作不良のリスクも少なからずあったため、結果としてペナルティが頻発していました。さらに当時のプロセスでは、事業者がXMLの生成に集中せざるを得ず、プロセスの最適化や市場機会の把握に注力できませんでした。

ENGIEは、地域差を考慮しながらノミネーションプロセスを標準化することでペナルティを最小限に抑えるソリューションを探していました。 つまり、1つのエネルギースケジューリングアプリケーションを使用して、市場ごとに形式が異なるという技術面を気にすることなく、各法人があらゆる市場で業務を行えるようにしたいと考えていたのです。そのため、このソリューションには、膨大な数の連携とビジネスルールを組み込む必要がありました。また、消費エネルギーの性質上、100%に近いアップタイムとほぼリアルタイムのレスポンスが不可欠でした。

OutSystemsを採用した理由

ENGIEは、同社の複雑なビジネスニーズに対応できる既製のソリューションが見つからないことに頭を悩ませていました。一方、従来の方法でカスタムソリューションを構築するとなると時間がかかりすぎます。調査を行った結果、高速アプリケーション開発ソリューションを検討することになりました。 OutSystemsを採用する決め手になったのは、複雑なカスタムアプリケーションをタイムリーに開発できる点でした。
OutSystemsプラットフォームを導入したことで、ENGIEは手作業での面倒なコーディングや、時間のかかる複雑なバックエンドシステム連携に悩まされることなく、適切なソリューションの設計に集中できるようになりました。

このようなソリューションをお探しの場合は、 ぜひOutSystemsまでお問い合わせください。

HARPONソリューション

ソリューション - ENGIEはOutSystemsプラットフォームを使用して、わずか28週間でノミネーション・バランシングソリューションを構築しました。「HARPON」と呼ばれるこのソリューションは、スケジューリング、容量オークション、入札向けに均一化・最適化されたツールセットを備えており、世界中の様々な電力市場に対応することができます。このソリューションによって手動でのデータ入力や複製が減り、データ変換業務や通信の技術的詳細に煩わされることもなくなったため、本業に集中できるようになりました。

「OutSystemsで作成したエネルギー取引アプリによって、取引の期限に追われる中でも、より的確かつ迅速に判断を下せるようになりました」
開発マネージャー Bart Pues氏

HARPONにより、運用や機能、地域ごとの要件の違いにかかわらず、エネルギーのスケジューリング・ノミネーションプロセスを一貫した方法で管理できます。同一設計のダッシュボードを使用して、各市場における運用データまでドリルダウンできるのです。運用ユーザーでは、TSO(送電事業者)などの市場プレーヤーへのノミネーションの詳細が抽象化されるため、ビジネスユーザーが各市場の詳細を気にする必要もありません。

ソリューションの機能

  • 位置管理
  • スケジューリングとノミネーション
  • 容量管理
  • 入札管理
  • エネルギーデータ管理の一元化
  • ENTSO-Eの規格に準拠
  • EUの規制要件に対応(REMIT/EMIR)
  • 連携: ETRM(GPS/ADCS)、HTC、IPOP、MDC、ADAM、SOPTIM、MailServices
  • マルチエンティティ
  • 多言語、複数国対応

拡張性を維持しながら大幅なコスト削減を実現するHARPON

HARPONを構築したことで、ENGIEは中央・西ヨーロッパにおけるノミネーションやバランシングに関連する業務を効率化し、金融リスクを最小限に抑えることができるようになりました。現在、4つの法人が18を超えるバランシング担当グループとともに、8か国の市場で活躍しています。

OutSystemsは、ENGIEの現在のニーズに応えるソリューションを記録的なスピードで作成するうえで有効であるだけでなく、将来のニーズにも十分に対応できる柔軟性と拡張性を備えた開発プラットフォームとなります。市場への新規参入や規制の変更などの場合でも、HARPONであれば変更が容易であるため、プロセスとビジネスの連携を確実に維持できます。OutSystemsプラットフォームではなく既存のソリューションを使用した場合、ENGIEには各地域の市場向けに新しいカスタムプロジェクトを作成するという大きな負担がのしかかります。 しかしHARPONを導入したことで、プロセスの変更をわずか数日で行えるようになりました。

  • ペナルティを80%削減
  • 生産性を90%向上
  • トレーニング期間を2週間に短縮
  • 一日中完全に本業に集中し、期限に追われることなくビジネスを行うことが可能
  • トレーニング期間を2か月から2週間に短縮し、正社員の数も25%削減